軽度左半身麻痺の40代男性(父)を雇ってくれる職場が殆どなかった件について.障害者雇用なんてこんなもん.

2018年10月9日火曜日

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今年の夏に父が仕事をやめて帰ってきてからの地獄のようだった転職活動についてお話します.

この体験談から,体が不自由な方の就職先はどこが良いか,どの職種なら雇ってくれてどの職種で門前払いをされるかお話します.

父は30代後半の頃,首の頚椎にヘルニアを患いました.
発見が遅かったため,神経にもヘルニアが侵食し左半身が動きにくくなっています.
現在も走ることは出来ませんが,ゆっくりと不格好ながら歩くことは出来ます.
学歴は全く無く,以前に働いていた職はサービス業
病気後は,宿直業務で拾っていただきましたが,今夏退職.そして転職活動スタート.

まずは,ハローワークに行って求人を探す.
父は宅建をもっていたため,不動産会社の就活をはじめました.
今は,好景気で求人も多いため父も安心していたのでしょうか,

足の悪い父を雇用してくれる企業などなく,一ヶ月半に及んで,警備員,不動産会社を攻めましたが内定はゼロでした.

そんな中,宅建を持っていたため,父を拾ってくれた個人経営の不動産会社に就職が決まりました.
月初から働き始めたので,無職期間2ヶ月.
不動産会社勤めか,かっこいいな,なんてのんきに思っていたのもつかの間.

試用期間でクビになる.

父を買ってくれていた人が何人かいたようですが,一族のワンマン経営によって成り立っていた会社で社長がだめだと思ったようで首に.
首の理由は,体が悪くて,不動産の掃除等ができないから.
走ったり重いものをもてないからです.
父は話もうまく,几帳面,責任感のある性格で,周りの方からの評価もそれなりでしたがやはり,体が悪いとだめです.
重いものが持てない,不動産の掃除が出来ないと不動産会社には勤められません.(個人経営のかなりブラックだったみたいで,付帯業務とサビ残が多かったため,余計に健常者がほしかったようです.)

なので,五体満足では無い方は不動産,管理人業務にはあまりおすすめしません.

父限定の話で申し訳ないですが,体を資本にする仕事は雇ってもらっても障害の度合いによって首になる可能性があります.

実際,クビになった不動産会社では,面接時に予め体がわるくて,動きづらいことを説明しましたが,軽く捉えて採用しました
首になった時に,採用担当だった人が父に,
面接の時に.障害のことをもっと詳しく聞いて,動いてもらったりものを持ってもらったるすればよかった.本当に申し訳ないと言ったそうです.

実際,父は背が高く,体格もまあまあ良いので動けそうに見えますが,歩き方も不格好で重いものも持てません.
これから,就職活動をする障害者の皆さん,ご自分が持たれている障害のことはきちんと説明をしましょう.

ちゃんと説明をしたにもかかわらず,父みたいに失敗をして,大きな挫折と,苦労を味わわなくてもすみます.

そんなこんなで,試用期間3ヶ月の中,2ヶ月半でクビになりました.
また,就活スタートです.
この時点でメンタルは最悪,先行きも最悪,経済面も最悪でした.
私が父の生活を支えて,養っても全然だいじょうぶでしたが,父のプライドもあり,自由に口出しせず見守りました.

経済的にも余裕がなく,足が動きにくいと分かれば全く採用されないことに気づいたのはこの時点でした.
私も,転職活動について甘く考えており,職なんて探せば何でも有るだろうと余裕こいてました.
でも,職があぶれるほど有るのは,健常者だけの話.
どれだけ,求人を出して,人手が足りないと募集をかけても,来てほしいのは健常者です.
障害者は,働き手としてカウントされません.
なので,今障害を持ちながら働いておられる方は,簡単に仕事をやめるべきでは無いです.(独自のスキルを持っている方は別です.プログラマーとか,食っていけるスキルがある人は転職全然OK!)
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というわけで,40後半,スキル無しの父は,簡単な軽作業の工場,ドライバー,警備員,ホテルの夜勤フロントの求人に闇雲に応募しました.

何社に応募したとか,どこどこの会社に応募したとか,詳しく聞いていませんが,かなりの数に応募していたと思います.

ですが,どの会社も不採用.

日に日に暗くなっていく父を見ていました.

娘に悲しい表情は見せまいと能天気を装っていましたが,とても傷ついているのがよく分かりました.
別に,父が働けなくても私が養うから好きなようにせい!と応援していました.
約1ヶ月,求人に応募し続ける生活を続け,とうとうコールセンターの仕事に採用されました.
派遣のコールセンターですが,仕事が決まりました.
一般のお宅に電話をして,契約を取るという仕事内容で,パソコンも全くだめな父が首になってしまうのでは無いかとビクビクして寝た日は数え切れないほどでした.

ですが,そんな父は持ち前のパワフルさと勤勉さ,これまでの経験で培ってきた人間力で,契約数No.1で表彰状をもらい,その他も数々の表彰を受けました.
全く,キーボードを打てなくて,一本打ちのどんくさいおっさんを雇って頂いた会社には本当に感謝しています.
まあ,派遣なので,一年でその仕事は終わってしまうんですけどね.
また,仕事探さなきゃなんないんですけどね.

ですが.これで分かりました.
体の動きは悪いが,コールセンターなら関係なく,平等に扱ってもらえます.
次の仕事もコールセンター業務をするつもりらしいです.

もし,今この記事を読んでいる方で,体に障害をお持ちの方はコールセンターの求人を攻めてください.
ハンディ無しに戦えます.そして,ハンディなしに雇ってくれます.
工場の軽作業,ただ流れてくるものを見ているだけとかの仕事は健常者のおばさんでいっぱいです.
人気な求人に障害者が健常者とバトっても負けます.

気を悪くされた方がいたら申し訳ないですが,同じ時給を払うなら,障害者よりも健常者を会社は採用します.

ですが,コールセンターなら,声のみの商売なので喋りが上手ければ,または働きたい意欲があれば取ってもらえます.
コールセンターは万年人手不足なので,入りやすいです.そして,一度勤務経験をつけていれば,次の転職にも有利です.

私と父は,転職活動でやりきれなさを沢山感じたので,この記事を読んでいる方はうまく記事を利用してください.

そして,障害者の就職活動はかなりのハードモードです.
社会は弱者に厳しいと思いました.
これは,弱者になって初めて分かりました.
体が健康な私は,職はあぶれるほど有るのに,障害をもっている父には一握りの職もありません.

ですが,派遣の仕事は通りやすいので,おすすめです.
私の父も多くの派遣サイトに登録をし,大手のマイナビ派遣で仕事を得ました.(マイナビはコールセンターや事務職が多いのでおすすめです.)


また,派遣会社は一社ではなく多くの会社に登録をすることをおすすめします.

派遣会社によって,扱う仕事の職種,求人の多さがかなり変わるので,最低でも2社は登録すべきです.
その時に絶対にやってはいけないことが,マイナーな派遣会社に登録すること.
これは時間の無駄なので,絶対にやめておいた方が良いです.(実際に,マイナーな派遣会社を選んで,対応の悪さ,当日に急に仕事がなくなる等の被害に合いました.)


派遣求人サイトの『JOBNET』を運営しているマンパワーグループもおすすめです.

マンパワーグループ日本で初めての人材派遣を開始したということもあり、長い歴史の中で得た信頼からか、国内の大手企業や優良企業にも強い特徴があります。

長い歴史の中で得た信頼からか、国内の大手企業や優良企業にも強い特徴があります。

また,世界80カ国以上にサービスネットワークを有する米国マンパワーグループの日本法人ですので,英語を使う求人や有名外資企業の求人が豊富に有ることも特徴ですね.
英語に自身が有る方は,こちらの派遣会社向きであると言えます.
また,来社が不要で,面接は電話で出来るので即日で仕事が決まります.
本当に職に困ったらここに電話をしてみて,自分の能力に合った仕事を紹介してもらいましょう.
また,マンパワーグループクラブオフという福利厚生セービスがありまして,映画のチケット、グルメ、エステ、スパ、レジャー、ホテルが優待価格になるという特典もあります.
かなりの老舗派遣会社なので,福利厚生と信頼はNO1です.

後は,転職サイトで自分にあった求人が見つからない方におすすめなのは,DODAです.
DODA は以下の点においてかなり優れています.
1)希望にあった求人のご紹介
DODAが取り扱っている求人のうち、80%以上がサイト上には公開されていない非公開求人です。
自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。

2)転職のプロたちによる「転職活動サポート」
転職のプロが企業へのエントリー、選考結果のお知らせ、面接日程の調整など内定までをトータルサポートいたします。また、必要に応じてキャリアカウンセリングを実施することもあります。
分からないことを転職のプロに相談できるため、転職活動が不安な方でも安心して転職活動を進めることができます。

こちらは,今までに見えていなかった穴場求人がかなり沢山有るので,登録をしておくと,職の選択幅が格段に広がります.


最後に,ここはマイナーですが,うつ病や発達障害など障害がある方の就職と定着を支援する施設【ニューロワークス】も良い会社です.

こちらは,職業訓練所ですが,障害を持たれている方を専門にしているので,理解もありますし,ここを出たという証明書が就職にも有利になります.
◆ポイント うつ病などの精神障害、発達障害などの障害がある方が、就職をするための訓練を行う場所です。 就職活動のサポートだけでなく、PCスキルや対人能力など就職に必要な知識やスキルも学べます。 タスク管理能力やスケジュールの立て方など生産性を上げることを目的としたプログラムも多数! さらに就職後も安定して働き続けるため、脳と身体の健康に良い生活習慣を身に付けるブレインフィットネスのプログラムも行います。 ◆対象者 休職・失業中の障害ある方で就業を目指す方 ◆おすすめポイント 1)就職だけでなく定着も見据えた二段階プログラム 就職後も休職・離職することなく安定して働く続けるための、二段階プログラムを導入しています。 *健康管理・生活習慣*  ストレスケアのマインドフルネス、集中力や注意力を鍛える脳トレ、 食事や睡眠のレクチャー、健康な体を手に入れる運動 など *仕事に必要な知識やスキル*  タスク管理能力、段取りの立て方、企画提案の仕方、PCスキル など 2)充実の就職活動サポート 業界研究・応募書類の添削・面接同行・企業訪問や職場実習など 3)収入がない方も安心 多くの方が無料または低料金で利用可能、交通費助成、ランチ支給制度あり 4)脳科学に基づくトレーニング 精神科医・脳科学者監修、多数の論文の分析に基づく ブレインフィットネスプログラムを導入 

仕事も決まらない,仲間もいないという方は,まずはこちらで相談にのってもらい,職をさがすのもいいと思います.
なんせ,障害者の職探しは健常者と違ってすんなりとはいきません.
仲間と味方を作ることは就職活動を進めていくことに有利となります.


仕事が決まらなくても,あなたは要らない人間ではありません.
いつか力をつけて,自分を要らないと決めた社会の制度をかえましょう.
起業するなり,資格をとったり,なんとか努力をして頑張りましょう.
ただ,仕事をしていなくとも,ただ生きているだけでも私は全員が必要な人間であると思っています.

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